双葉たぐるのその日暮らし。

ゲームのプレイ日記とかTRPGの事とか日常とか。楽しみながら生きていきたいよね。

【CoC】命育む箱庭にて【シナリオ配布】

Pixivでも公開させて頂いてるシナリオになります。

ソロ~二名向けの難易度低めのシナリオですヽ(・ω・)ノ

 

貴方はいつもと同じ日常を終え眠りにつく。
次に目を覚ますと底は壁は赤いレンガ、床は赤いタイルで出来た狭い部屋に倒れていた。
その部屋の中央には、その部屋とは不釣り合いの真っ白なシーツに覆われた小さなベッドが二つ並んでいた―――…


□初心者向け
□1~2名向け
□戦闘→9割なし。
□場合により発狂あり。
□クローズド
※持ち物は持ち込めない

[推奨技能]
探索技能、医学、歴史、信用

[推奨職業]
特になし

[作成時使用ルルブ/サプリ]
基本のみ

[プレイ時間]
テキストセッション:4~7時間/ボイスセッション:2~4時間

以下がシナリオデータになります。

 

 

 

【舞台】
神話生物(ニャルラトホテップ)に適当に選ばれたとある女性の胎内。
其処に探索者を迷い込ませ探索者と胎児、時には母親の命を弄ぶ。

【MAP】

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セッション用MAP配布:

[CoC]命育む箱庭にて・素材[オリジナルシナリオ]www.pixiv.net

 


【目的】
NPCの幼児(実際は胎児)二人(最低一人)を母親の胎内から無事生まれる事ができるようにベッドに寝かせる事。(つまり頭が出口側に向くこと)寝かせる向きによって結末が変る。

【推奨技能】
探索技能、歴史、医学、信用
戦闘は運が悪くない限りほぼないので戦闘技能はなくてもいい。
持ち物は持ち込めない。

【導入】
突然意識が飛ぶ、でも寝ている所を連れて行かれるでも良い。

面倒であれば目を覚ますと、から始めるのがよい。

【中央の部屋】
探索者が目を覚ます部屋。東、西と南にドアがあり、南の扉は鍵がかかっている。
部屋の床は赤いタイル。壁は赤茶のレンガでできている。
中央には小さなベッドが二つとその間に丸いテーブルがある。
丸いテーブルの上にはメモ。
「ベッドに子供を正しく寝かせてから出ていくように」とかいてある。

※KP情報:
南の出口と東の部屋(廊下奥)の扉は子供(どちらか一方でOK)と邂逅してない場合鍵は開かない。

邂逅してからは開くが寝かせずに出るとBADENDになる。
心音が常に聞こえる事を伝えて、どこから聞こえるか聞き耳をした場合ずっと上の方から聞こえる事がわかる。また、心音に包まれているように感じる不可思議な出来事にSANチェック。0/1d3

 

【西の扉~廊下】
中央の部屋同様赤い壁、赤い床が続く。壁には張り紙が沢山貼られている。
目星すれば内容が分かる。
『はやく会いたい』『早く出ておいで』『愛しているよ』等愛情を感じられる言葉が複数。
廊下を進めば赤い扉がある。
聞き耳をすれば遊ぶ子供の声や足音が聞こえるだろう。

【西の部屋/子供部屋・陽】
鍵はかかっていない。中に入るとNPC1が居る。
明るい雰囲気の部屋で本棚や絵本、おもちゃがある。
目星で『双子の歴史』『母子手帳』『母の日記』『医学書』が見つけられる。

母子手帳
妊娠三か月程度という情報がわかる。

●双子の歴史
昔双子を生むことは畜生腹とされ、一方は捨てられたり里子に出されたり最悪殺されていたという旨の記事。
NPC双子を片方女児にする場合の追加情報。男女の双子は同性の双子より忌み嫌われており、大抵の場合女児が間引かれていたという旨の記事。
※歴史に成功すると昔心中はとても重い罪で、男女の双子は母親の腹の中で想いを遂げた心中者の生まれ変わりと思われ忌み嫌われた。という事がわかる。

■母の日記
●月×日 あの人との子供が宿ったらしい。三か月目で双子かもしれない。
●月●日 双子を育てるのは大変と聞いたけれど私はこの子たちを立派に育てて見せる
△月■日 エコーの結果、双子の片方の心音が弱いらしい。どうか、頑張って…
※日記の文字に心理学が振れる。成功すれば母性にあふれていることがわかる。
子供とのRPで情報を聞き出しここが何処か聞けた場合、医学もしくはアイデアを振り、「もしかしてここは妊婦の胎内なのでは?」と思う。

医学書
しおりが挟んである。そこを開くと胎内の子供は通常下に頭を向けて生まれてくる。
足を下に向けている事を逆子と言い、母子共に通常より死亡率が上がる旨が書いてある。
医学書自体は古いもの

【東の扉~廊下】
床は土、壁は薄汚れた赤い壁で出来ている。
壁には張り紙が複数ある。目星で内容が分かる。
『おまえさえ生まれて来なければ』『生まれてきたことを後悔しろ』『いらない子生まれてきたことを否定する言葉が沢山貼られている。
目星がクリティカルだった場合に『守ってあげられなくてごめんなさい』と書いてある紙が紛れている事に気付ける。
奥の扉に聞き耳しても何も聞こえない。クリティカルなら息遣いが聞こえても良いだろう。
西の子供と邂逅して居れば必ず開くが、鍵開けは不可。中に居る子供と交流することで中の子供の心が開かれてくると開けてくれる場合もあるだろう。

【戻る時】
東の部屋の子供(後述)の連れ出しに成功した場合は壁に沢山の目や口が浮かび上がり「それを生まれさせる必要はない」「殺せ」「置いていけ」「埋めろ」等の言葉を投げかけられ憎悪や侮蔑の目を向けられる。
また中央の部屋へ戻る扉付近では血まみれの手が伸びてきて右の部屋の子供を捕まえようとする。
その悍ましい状況を目の当たりにした探索者は1/1d6SANチェック。
その手を見て更に1/1d3SANチェック
その手から守ることができれば右の部屋の子供の信用に+10。
しかし誕生への不信感も上がる。(所謂強制イベント)

連れ出す前に戻る場合は中央の部屋に戻る際に背後の部屋(廊下)全体から視線を感じる。
しかし振り返っても誰も居ない。
SANチェック0/1

【東の部屋/子供部屋・陰】
鍵穴のないドアだが鍵がかかっている。無理に壊すことはできない。
対抗や戦闘技能を使う事も可能だが開かない挙句に中に居るNPCの信用が下がる。
この部屋の鍵は中のNPCの心の扉そのものなので信用を落とせばますます開きにくくなる。(信用等する場合信用が下がれば-補正等がかかる)
鍵を開ける方法は二つ。
双子の片割れを連れてくると自動的に開錠される。
又、ドア越しにRPで心を開かせることができれば先にこちらの部屋から探索することも可能。
部屋は陽の部屋とは対照的で暗く、少し肌寒い。
地面は土。壁も他の部屋とは違い薄汚れている。
小さな子供骨らしきものが沢山見える。0/1d3SANチェック。
部屋の中央には子供が背中を向けて座り込んでいる。声を掛けたりして振り向かせると泣いている小さなグールの姿を目にすることになる。0/1d6SANチェック。
しかしそれは一瞬で、人間の姿にすぐ戻るだろう。その姿は西の子供とうり二つである。

[KP情報]グールの姿は子供のほの暗い気持ちをニャルラトホテプが具現化したもの。この時点では襲ってきたりはしない。

この部屋には特に情報らしいものはないが目星をすると部屋の奥に「ニャルラトホテップの肖像画」を見つけてしまう。といっても少し絵のうまい子供が描いたように見える程度のものな為SANチェック3/ 1d6程度で済む。目星をしなければ避けられる。
見た場合はクトゥルフ神話技能1%贈呈。
この部屋のNPCは生まれる事をとても怖がっており、嫌悪すらしている。
その為この部屋から出る事を頑なに拒否する。
RPで納得させたりなつかせる必要がある。

【共通事項】
右の部屋以外は赤っぽいタイルとレンガの床と壁。室温は暖かくまるで誰かに抱かれているような感覚になる。遠くから常に鼓動が聞こえる。

 

NPC
■????(西の部屋の子供)
技能:
信用(80)※探索者の話を素直に聞くかのロール時使用。シークレット。
説得(70)※右の子供を説得する場合の救済措置用。シークレット。

彼の信用は不審な行動をPCがとらなければ振らなくてもいい。
綺麗な見た目をしている。とても明るく人懐っこい。
此処が何処か尋ねれば「ママのお腹の中」と素直にこたえるだろう。
前世で間引きされなかった方の双子。見た目年齢3歳位。
性別は男女の双子にする場合はこちらを男児とすること。
同性ならどちらでもOK.
中央部屋のベッドにも素直に寝てくれる。

■????(東の部屋の子供)
技能:
心理学(80)※探索者の裏の考えを反映しつつ。シークレット
信用(70)※探索者の話を素直に聞くかのロール時使用。シークレット

東の子にRPや技能を使う際に心理学⇒信用をシークレットで振っていく。

邂逅時の一瞬はグールの姿をしている。
顔は左の部屋の子供と同じだが、目に光はない。
生前双子だからという理由だけで間引きされた子供で、出会うと首に手の跡のような痣と体が砂や血でまみれている事がわかる。
生前が生前な為人間に対する不信感が強い。話し方は疑問文が多い
「どうしていかなきゃいけないの?」「ここにいちゃだめなの?」「どうせまた殺される」等
一緒に行動するにしてなつかせられなければ左の子にくっついて離れないか、部屋から動こうとしないだろう。
異性の双子にするのであればこちらを女児にすること。
RPで心を開けば懐いてくれるが、逆に信用を落とすような事をすれば部屋から動こうとしなくなり、信用を一つなくすごとに-5、-10と減らしていく。
逆に懐かせるようなRPをした場合+補正をしてもいいだろう。
又、名前を付けてあげると東の子供の信用に+15できる。
中央部屋のベッドが生まれる事を決める、ということを本能的に理解しているので簡単には寝ようとはしてくれない。
RPや技能での説得や心を開くことが大事になってくる。
※信用が0になった場合やそう言った技能がファンブルした場合この子は魔術を使い右の部屋の骸骨を二体呼ぶ。本人もグールに変異してしまう。
戦闘があるとしたらここのみ。

NPC共通情報】
左右の双子はお互いが兄弟だとしっているのでお互いの事は好き。
名前がないので名前やあだ名を付けてあげると信用に+5、右の部屋の子は+15できる。
右の部屋の子が補正が多いのは生前つけてもらえなかった名前をつけてもらえたから。
もし名前を付けてもらえたら表情のない顔に表情をつけたりしてもいいだろう。

■信用0時モンスター骸骨×2→SANチェック0/1d5
HP:5
sCCB<=30 【拳】→1d3

グール(右部屋の子)→SANチェック3/1d6
HP:8
, sCCB<=30 【かみつき】→1d3
※グールになった場合元に戻せず殺すしかない。殺すと1d3のSANチェック
【最後】
子供をベッドに寝かせた後出口を出ればシナリオ終了。
最後に子供を安心して寝かせるようなRPをするとよいだろう。

【END分岐】
■ベストエンド『君たちが生まれてくる世界』 
双子二人とも入口の方を頭にしてベッドへ寝る。
此処が胎内だと気づいている場合、ベッドに寝かせるのが逆子位置になりそうな場合医学かアイデアで思いつかせて誘導してもよい。

■メリバエンド『ヴァニシング・ツイン』
双子の一方が寝るのを拒否し、残る場合。
双子の片割れはそもそも生まれるのを恐れ、嫌がっていた。
結果的に死んでしまうが片割れ的には良かった…?

■バッドエンド
子供を寝かせずに脱出。両方死産になる。
子供を逆子の状態で寝かせてしまった場合(一方でも両方でも)。双子の逆子は大変危険である。難産になり母子共に死んでしまうだろう。

【後日談について】
時空を超えた所に連れて行かれていた探索者。目を覚ますと元居た場所だった。
後日何処かで双子に再会する。
向こうは3~5才位でほんの少しだけ胎内記憶があり少しだけ交流ができる。
(探索者は時空を超えていた)

バッドエンドの場合はニュースか何かで知るといいだろう。
PCが病院勤め等だったらその話を聞いたり直面するのもあり。

■クリア報酬
ベスト→1d6SAN値回復×2
メリバ→1d6SAN値回復