双葉たぐるのその日暮らし。

ゲームのプレイ日記とかTRPGの事とか日常とか。楽しみながら生きていきたいよね。

【介護】人は結構突然死ぬ

今日は介護士時代のお話をちょろっと。

私が以前務めていたのは異動は数度あれど1度ショートステイに配属になった以外は全てデイサービスでした。

デイサービスもショートステイも基本的に在宅生活の支援なので老人ホームとは違い比較的(あくまで比較的)自宅で暮らすことができる人達です。

故にターミナルケア…まぁ終末期…所謂亡くなるまでの支援というケアとは少しかけ離れている仕事ではありました。

それでも別れって突然訪れるんですよね。



今日はその事例をいくつか守秘義務を守りつつご紹介したいとおもいます。

■自由奔放おじいちゃんの場合
糖尿病とパーキンソン病を患い体がうまく動かせない。しかし自分のことは絶対自分でしたいっておじいちゃんがいました。
糖尿病なのに甘いものは買うし食べるし病気のせいで体がうまく動かないからヨダレはだらだらだし、でも手伝わせないし帰り時間が迫っていても自分のしたいことはほとんど曲げないっていうそんなおじいちゃんでした。
お酒はダメだと言われていても飲むし、自宅でも家族が隠したお酒を自分で探し出して飲むような人

一般的に言えば面倒なタイプの人だったでしょうね笑

お別れする前の日も、デジカメの写真をどうしても現像するんだ!と頑なに現像マシンの前から動かず帰りの車の時間ぎりぎり、なんて日でした。

その時私は「週に5回きてて明日も来るんだから続きは明日にしましょう」と言ったんですが
彼に明日は来なかったのです。

翌日自宅で亡くなっているのが家族によって発見されました。

亡くなる直前まで隠れて晩酌をされていたそうです。

自分勝手、と言ったら聞こえは悪いのですが周りからしたら自分勝手に生きて亡くなったように見えるらしくご家族様としては最期まで幸せだったんじゃないか、と介護をやりきったというようなお話をされていました。
自由に生きて自分の思う事をして亡くなった。
自分勝手ととらえてしまえば後ろ向きな解釈ですが自由に生きて、と理想的な生き方かもしれません。
本人にとってはね。
私にとってはもっと気持ちに寄り添ってあげられたらっていう後悔を少なからず残したわけでした。
自分にとっても相手にとっても一分でも一秒でも大切な時間なのだなぁと反省したものです。
反省した所で亡くなった方は帰っては来ないのでこの反省を活かしていこうとその時は思いました。

■超高齢だったおばあちゃんの場合
100歳を超えたおばあちゃんがいました。
彼女は家族に対する介護拒否が強く、認知症もあったため当時の私の職場にやってきた方でした。
年齢的にはいつ亡くなってもおかしくない方ではありました。
けれど私達には心を開いてくれてお風呂に入ってくれるようになりました。
むしろあんなにお風呂に入りたくないって言っていたのにお風呂に入りたいからデイサービスに行きたいと言ってくださるほどに。
そんな日々の中胸の苦しみを激しく訴える日がありました。
上長の指示で病院に連れていったりしたのですが良くならず、脈も乱れていたので本人の入浴希望はありましたが「具合悪いから今日はやめておきましょう、具合が良くなったら入りましょう」とお話してその日はお帰りになったんですが
その日の夜にご自宅で寒いというから炬燵に寝かせていたそうなのですがそのまま眠る様に亡くなったとの事でした。
この時の私が思ったこととしては
介護士としての判断は正しかった。お風呂に入れていたらそれこそお風呂で亡くなった可能性があった。
でも最期の願いを叶えてあげたかったなぁっていう考えがどうしても抜けませんでしたね。
それでもご家族様には感謝して頂けたのがただただ救いでしたね。


まぁ他にも色々死別に関するお話はあるのですが
なにが言いたいかと言いますと。
今コロナで人が亡くなることも増えています。
その他の事由で亡くなることもあります。
なので後悔にしないように日々を過ごしてほしいし、自分も過ごしたいのです。
一日一日大事に生きていこう!!